jV マニュアル & 使用例

Version 4.5.10, 2023年6月12日

「jV」は、木下賢吾(東北大学大学院情報科学研究科)と中村春木(大阪大学蛋白質研究所)により、日本蛋白質構造データバンク(PDBj)の活動の一環として、独立行政法人科学技術振興機構バイオサイエンスデータベースセンター(JST-NBDC)と大阪大学蛋白質研究所の支援を受けて開発されているプログラムです。

英語版オリジナルマニュアルはこちら。 ユーザーガイドはこちら(PDF)。 jVホームページはこちら(英語版日本語版)。

当サイトの内容は、上記リンク先のオリジナルマニュアルやユーザーガイドの内容に、使用実例などを追加してまとめ、翻訳したものです。

9. 頂点表現 トップページに戻る 11. コマンドラインオプション

10. 色表現

10.1. RGB値(RGB value)

赤、緑、青(RGB)それぞれの値をコンマで区切って、角かっこの中に入れて表記して色を指定できます。RGB値はそれぞれ0から255までの範囲内で指定します。

10.2. 定義済み色名(Predefined color)

下記の24色は、色名で指定することができます。

色名RGB値
BLACK(黒)[0, 0, 0]
BLUE(青)[0, 0, 255]
BLUETINT(薄青)[175, 214, 255]
BROWN(茶色) [175, 117, 89]
CYAN(シアン) [0, 255, 255]
GOLD(金色) [255, 156, 0]
GREY(灰色) [125, 125, 125]
GREEN(緑) [0, 255, 0]
GREENBLUE(青緑) [46, 139, 87]
GREENTINT(薄緑) [152, 255, 179]
HOTPINK(ホットピンク) [255, 0, 101]
MAGENTA(マゼンタ) [255, 0, 255]
ORANGE(オレンジ) [255, 165, 0]
PINK(ピンク) [255, 101, 117]
PINKTINT(薄ピンク) [255, 171, 187]
PURPLE(紫) [160, 32, 240]
RED(赤) [255, 0, 0]
REDORANGE(橙色) [255, 69, 0]
SEAGREEN(シーグリーン) [0, 250, 109]
SKYBLUE(スカイブルー) [58, 144, 255]
VIOLET(薄赤紫) [238, 130, 238]
WHITE(白) [255, 255, 255]
YELLOW(黄色) [255, 255, 0]
YELLOWTINT(薄黄色) [246, 246, 117]

灰色を指定する色名はhtmlやcssの場合(gray)と綴りが異なるので注意(jVの場合、"gray"と指定すればエラーになります)。

10.3. 配色(color scheme)

10.3.1. アミノ酸

アミノ酸の配色'amino'は以下の通りです。

アミノ酸RGB値
ASP, GLU[230,230, 10]
CYS, MET[230,230, 0]
LYS, ARG[20, 90,255]
SER, THR[250,150, 0]
PHE, TYR[50, 50,170]
ASN, GLN[0,220,220]
GLY[235,235,235]
LEU, VAL, ILE[15,130, 15]
ALA[200,200,200]
TRP[180, 90,180]
HIS[130,130,210]
PRO[220,150,130]
その他[190,160,110]

10.3.2. 鎖

'chain'配色は、各高分子鎖に個別の色を指定します。

10.3.3. 電荷

'charge'配色は各原子の温度因子に従って色分けします。 高温の原子は青く、低温の原子は赤く表現します。

10.3.4. cpk

'cpk'配色では以下に示す要素型に従って原子を色分けします。

要素RGB値
C[200, 200, 200]
N[143, 143, 255]
O[240, 0, 0]
S[255, 200, 50]
H[255, 255, 255]
He[255, 192, 203]
F, Si, Au[218, 165, 32]
Na[0, 0, 255]
P, Fe, Ba[255, 165, 0]
Al, Ca, Ti, Cr, Mn, Ag[128, 128, 144]
Ni, Cu, Zn, Br[165, 42, 42]
I[160, 32, 240]
B, Cl[0, 255, 0]
Li[178, 34, 34]
Mg[34, 139, 34]
その他[255, 20, 147]

10.3.5 グループ(group)

'group'配色は、高分子鎖中の位置によって残基を色分けします。 タンパク質のN末端、核酸の5'末端を青に、タンパク質のC末端、核酸の3'末端を赤とし、間は段階的に色が変化するように塗り分けられます。

10.3.6 均整配色(shapely)

'shapely'配色では、各残基が下記の通り塗り分けられます。

残基RGB値
ALA[140, 255, 140]
GLY[255, 255, 255]
LEU[69, 94, 69]
SER[255, 112, 66]
VAL[255, 140, 255]
THR[184, 76, 0]
LYS[71, 71, 184]
ASP[160, 0, 66]
ILE[0, 76, 0]
ASN[255, 124, 112]
GLU[102, 0, 0]
PRO[82, 82, 82]
ARG[0, 0, 124]
PHE[83, 76, 66]
GLN[255, 76, 76]
TYR[140, 112, 76]
HIS[112, 112, 255]
CYS[255, 255, 112]
MET[184, 160, 66]
TRP[79, 70, 0]
A[160, 160, 255]
C[255, 140, 75]
G[255, 112, 112]
T[160, 255, 160]
その他[255, 0, 255]

10.3.7 構造(structure)

'structure'配色では、二次構造に従って下記の通り残基が塗り分けられます。

二次構造RGB値
αらせん[255, 0, 128]
βシート[255, 200, 0]
折り返し[96, 128, 255]
なし[255, 255, 255]

10.3.8. 温度

'temperature'配色では、各原子の温度因子に従って色分けします。 高温の原子は赤く、低温の原子は青く表現します。

10.3.9. 型(type)

'type'配色では、水素結合の色を、水素供与体と受容体との距離に従って色分けします。

オフセットRGB値
+2[255, 255, 255]
+3[255, 0, 255]
+4[255, 0, 0]
+5[255, 165, 0]
-3[0, 255, 255]
-4[0, 255, 0]
その他[255, 255, 0]

10.3.10. 背景色

backgroundコマンドにより背景色を指定できます。既定の背景色は黒(black、[0,0,0])です。


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