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体液性免疫(たいえきせいめんえき、humoral immunity)

Dicer(だいさー、dicer)

RNA干渉において、ウイルスなどの外来の2本鎖RNAを切断し、低分子干渉RNA(siRNA)を作り出す蛋白質。

体細胞(たいさいぼう、somatic cell)

生物を構成する細胞のうち、生殖に関係しない細胞。生殖系列以外の細胞で、遺伝的変異は次世代には受け継がれない。

対掌体(たいしょうたい、enantiomer)

→「エナンチオマー」参照。

大腸菌(だいちょうきん、Escherichia coli)

ヒトの大腸などに生息する細長い形(桿状)のグラム陰性細菌。生物学の研究でよく用いられる他、遺伝子を組み込んで化学物質の生産にも用いられる。学名はEscherichia coli。

高原氏病(たかはらしびょう、Takahara's disease)

→「無カタラーゼ症」参照。

TATAボックス(たたぼっくす、TATA box)

脱皮ホルモン(だっぴほるもん、molting hormone)

→「エクジソン」参照。

タバコモザイクウイルス(たばこもざいくういるす、tobacco mosaic virus)

wwPDB(だぶりゅだぶりゅぴーでぃーびー、wwPDB)

→「世界タンパク質構造データバンク」参照。

DALI(だり、DALI)

タリン(たりん、talin)

ダルトン(だるとん、Dalton)

分子量の単位。おおよそ水素原子の分子量(1.66×10-24g)に等しい。原子質量単位とも言う。

炭疽(たんそ、anthrax)

1)病原性細菌の名称→「炭疽菌」参照。 2)炭疽菌(Bacillus anthracis)によって引き起こされる感染症。家畜などの動物から感染するもので、高い感染力と致死性を持つ。

炭疽菌(たんそきん、Bacillus anthracis)

炭疽症の原因となる、グラム陽性の通性嫌気性桿形細菌。土壌中の常在細菌である。莢膜によって囲まれ、鞭毛や繊毛は持たない。生育環境が悪化すると卵円形の芽胞(内生胞子)を形成して耐える。

炭疽症(たんそしょう、anthrax)

→「炭疽」参照。

タンパク質アイソフォーム(たんぱあいそふぉーむ、protein isoform)

同じ機能を持つタンパク質で、異なるアミノ酸配列を持つタンパク質。

蛋白質同化性ステロイド(たんぱくしつどうかせいすてろいど、anabolic steroid)

タンパク質ファミリー(たんぱくしつふぁみりー、protein family)

→「ファミリー(タンパク質)」参照。

タンパク質構造データバンク(たんぱこうぞうでーたばんく、Protein Data Bank)

タンパク質などの高分子の立体構造に関する情報を集めたデータベース。日本タンパク質構造データバンク(PDBj)、米国RCSB−PDB、欧州MSD-EBI、米国BMRBが共同して世界タンパク質構造データバンク(wwPDB)を構築し、世界共通のデータベースを提供している。

蛋白質リン酸化酵素(たんぱりんさんかこうそ、protein phosphorylation enzyme)

タンパク質の側鎖をリン酸化する反応を触媒する酵素で、信号伝達に関わる。対象とするアミノ酸残基の型によって、チロシンキナーゼ、セリン/スレオニンキナーゼ、ヒスチジンキナーゼの3種類に大別できる。

チトクロム(ちとくろむ、cytochrome)

→「シトクロム」参照。

チヌ(ちぬ、black porgy)

→「黒鯛」参照。

チフス菌(ちふすきん、Salmonella typhi)

長円形で鞭毛を持つ、エンテロバクテリア科(Enterobacteriaceae)サルモネラ属(Salmonella)に属するグラム陰性の真正細菌。チフス熱を引き起こす。

チフス熱(ちふすねつ、typhtoid fever)

サルモネラ菌の一種であるチフス菌によって引き起こされる感染性疾患。発熱が主症状。日本では二類感染症に指定されている。

チミンダイマー(ちみんだいまー、thymine dimer)

→「チミン2量体」参照。

チミン2量体(ちみんにりょうたい、thymine dimer)

虫垂炎(ちゅうすいえん、appendicitis)

超酸化物不均化酵素(ちょうさんかぶつふきんかこうそ、superoxide Dismutase)

腸チフス(ちょうちふす、typhtoid fever)

→「チフス熱」参照。

超低温電子顕微鏡(ちょうていおんでんしけんびきょう、)

→「極低温電子顕微鏡」参照。

重複受精(ちょうふくじゅせい、double fertilization)

被子植物特有の受精形式。花粉管の先端にある2個の精細胞の一方が卵細胞に、もう一方が中心細胞に受精する現象。精細胞と卵細胞の受精後は精核と卵核が、精細胞と中心細胞の受精後は、精核と極核が合体する。前者を生殖受精、後者を栄養受精と呼び、これらを合わせて重複受精と呼ぶ。

直鎖澱粉(ちょくさでんぷん、amylose)

→「アミロース」参照。

チロキシン(ちろきしん、thyroxin)

→「サイロキシン」参照。

チロシン(ちろしん、tyrosine)

タンパク質を構成する20種のアミノ酸の1つ。中性疎水性アミノ酸に分類される。側鎖にフェノール基を持つ芳香族アミノ酸である。略号はTyr、Y。

痛風(つうふう、gout)

痛風性関節炎(つうふうせいかんせつえん、gouty arthritis )

ツェツェバエ(つぇつぇばえ、tsetse fly)

アフリカ睡眠病を引き起こすトリパノソーマを媒介する吸血性のハエ。ハエ目(Diptera)ツェツェバエ科(Glossinidae)の昆虫。

TIMバレル(てぃーあいえむばれる、TIM barrel)

タンパク質の基本構造単位(モチーフ)の一つ。(β/α)8バレルとも呼ばれる。多くのタンパク質に見られ、多くは触媒活性を持つタンパク質。TIMは3炭糖リン酸異性化酵素(triose phosphate isomerase)の頭字語。

TSE(てぃーえすいー、TSE)

→「伝達性海面状脳症」参照。

DNA(でぃーえぬえー、DNA)

デオキシリボ核酸(DeoxyriboNucleic Acid)の略で、細胞内で遺伝情報を貯蔵する場所として、また世代間の遺伝情報の受け渡しの担い手として機能する物質。糖の一種である2'デオキシリボースの3'位にリン酸が、1'位に塩基が結合したデオキシヌクレオチドが単位となり、リン酸ジエステル結合によって直鎖状の多量体(ポリヌクレオチド)を形成する。塩基については核酸塩基参照。

DNAポリメラーゼ(でぃーえぬえーぽりめらーぜ、DNA polymerase)

DNA鋳型鎖を元にして、ヌクレオチドをつなぎ新たなDNA鎖を合成する酵素。

DNAリガーゼ(でぃーえぬえーりがーぜ、DNA ligase)

TMV(てぃーえむぶい、TMV)

→「タバコモザイクウイルス」参照。

T細胞(てぃーさいぼう、T cell)

骨髄の造血幹細胞に由来し、胸腺中で分化して成熟T細胞となり、末梢リンパ組織へ移行する細胞。脾臓やリンパ節の胸腺依存域に分布する。B細胞とは細胞表面抗原の違いなどで区別できる。T細胞表面に発現する抗原C4とC8どちらが発現しているかによって更に2つに大別できる。

T細胞受容体(でぃーさいぼうじゅようたい、T cell receptor)

T細胞表面に特有な受容体。

TCR(てぃーしーあーる、TCR)

→「T細胞受容体」参照。

TCAサイクル(てぃーしーえーさいくる、tricarboxylic acid cycle)

→「クエン酸回路」参照。

DCT(でぃーしーてぃー、DCT)

→「遠位尿細管」参照。

TTX(てぃーてぃーえっくす、TTX)

→「テトロドトキシン」参照。

TBSV(てぃーびーえすぶい、TBSV)

→「トマトブッシースタントウイルス」参照。

T4(てぃーふぉー、T4)

→「サイロキシン」参照。

Tリンパ球(てぃーりんぱきゅう、T lymphocyte)

→「T細胞」参照。

低分子干渉RNA(ていぶんしかんしょうあーるえぬえー、small interfering RNA)

RNA干渉において、ウイルスなどの外来の2本鎖RNAがダイサー蛋白質によって切断されて形成される、長さ約21塩基対のRNA分子。これがアルゴノート蛋白質に取り込まれ、同じ外来RNA鎖を検知するための鋳型として用いられる。今月の分子98番で紹介されている。

デオキシリボース(でおきしりぼーす、deoxyribose)

DNAを構成する、5つの炭素原子を持つ糖。

デオキシリボ核酸(でおきしりぼかくさん、deoxyribonucleic acid)

→「DNA」参照。

デキストリン(できすとりん、dextrin)

数個のα-グルコースがグリコシド結合で結合した糖。デンプンを加水分解して得られる水溶性食物繊維。

テストステロン(てすとすてろん、testosterone)

男性ホルモンの一つ。

鉄硫黄クラスター(てついおうくらすたー、iron-sulfur cluster)

テトロドトキシン(てとろどときしん、tetrodotoxin)

ふぐ毒として知られる猛毒性のアルカロイド。一部の真正細菌が産生するもので、これが食物連鎖の過程で生物濃縮され、ふぐに蓄積されると考えられている。

TEM(てむ、TEM)

→「透過型電子顕微鏡」参照。

テロメア(てろめあ、telomere)

真核生物の染色体の末端部分にある構造。特有の塩基配列に蛋白質が結合して構成されている。意図しないDNA修復や分解から保護する。通常の細胞分裂の度に短くなり、テロメアが失われると、細胞周期の進行が停止するため、細胞寿命に関係していると考えられている。

テロメラーゼ(てろめらーぜ、telomerase)

細胞分裂の度に短くなるテロメアを伸ばす働きをする酵素。

転移酵素(てんいこうそ、transferase)

転移反応を触媒する酵素の総称。EC番号の第2群に属する。

デングウイルス(でんぐういるす、Dengue virus)

フラビウイルス科(Flaviviridae)、フラビウイルス属(Flavivirus)に属する第IV群(+1本鎖RNA(+ssRNA))のウイルス。デング熱を引き起こす。

デング熱(でんぐねつ、dengue fever)

熱帯地方で見られる感染症。主症状は頭痛、発熱、出血。

電顕(でんけん、EM)

→「電子顕微鏡」参照。

電子顕微鏡(でんしけんびきょう、electron microscope)

電子伝達系(でんしでんたつけい、electron transport chain)

転写(てんしゃ、transcription)

DNA鎖の一方を、相補的塩基配列を持つRNAに複写すること。RNAポリメラーゼと呼ばれる酵素によって行われる。

伝達性海面状脳症(でんたつせいかいめんじょうのうしょう、transmissible sponge-form encephalopathy)

天然痘(てんねんとう、smallpox)

天然痘ウイルス(smallpox virus)を病原体とする感染症。高熱、湿疹、呼吸困難などの症状を呈する。天然痘ワクチン(種痘)によって流行は消失に向かい、1980年にWHOから根絶宣言が出された。

澱粉(でんぷん、starch)

植物の貯蔵多糖に用いられるα-グルカンの総称。D-グルコースがα-1,4グリコシド結合によって連なったアミロースと、α-1,6グリコシド結合による枝分かれがあるアミロペクチンとで構成される。

伝令RNA(でんれいあーるえぬえー、mRNA)

→「mRNA」参照。

透過型電子顕微鏡(とうかがたでんしけんびきょう、transmission electron microscope)

同形接合子(どうけいせつごうし、homozygote)

同形配偶(どうけいはいぐう、isogamy)

配偶子の大きさが同じであり雌雄の区別がつかない有性生殖の型。原生生物、菌類、藻類などに見られる。

糖原(とうげん、glycogen)

→「グリコーゲン」参照。

糖鎖付加(とうさふか、glycosylation)

→「グリコシル化」参照。

糖脂質(とうししつ、glycolipid)

脂質分子の極性頭部に糖残基や糖鎖が結合したもの。生体膜の表面に存在し、さまざまな膜機能に関わっている。

糖質コルチコイド(とうしつこるちこいど、glucocorticoid)

副腎皮質から分泌される副腎皮質ホルモンの一つ。ステロイドホルモンの一種で、タンパク質や脂質の分解促進、血糖値の上昇、抗炎症作用、ストレス応答などの働きを持つ。

糖タンパク(とうたんぱく、glycoprotein)

アミノ酸の側鎖に1つ以上の糖鎖が共有結合したタンパク質と糖の複合体。分泌されるタンパク質や、細胞膜の外側表面に存在するタンパク質の多くは糖タンパクになっている。

ドーパミン(どーぱみん、dopamine)

中枢神経系に存在する神経伝達物質で、アドレナリン、ノルアドレナリンの前駆体。

Toll様受容体(とーるようじゅようたい、Toll-like receptor)

関連エントリー:PDB:1ZIW]]

トキソプラズマ原虫(ときそぷらずまげんちゅう、toxoplasma)

アピコンプレックス門(Apicomplexa)コクシジウム亜網(Coccidiasina)ウマニクホウシムシ科(Sarcocystidae)トキソプラズマ属(Toxoplasma)に属する原生動物。トキソプラズマ症を引き起こす。

トキソプラズマ症(ときそぷらずましょう、toxoplasmosis)

トキソプラズマ原虫によって引き起こされる感染症。通常は免疫機構の働きによって活動が抑えられるため無症状である。但し、胎児・幼児や免疫が低下している場合には問題となりうる。卵にあたるオーシスト(接合子嚢)を産み付ける宿主はネコ科動物に限られるが、排泄された糞などを介して環境に放出されるため、土や他の動物からも感染する場合もある。

トマトブッシースタントウイルス(とまとぶっしーすたんとういるす、Tomato bushy stunt virus)

ドメイン(どめいん、domain)

1)タンパク質分子の部分構造「構造ドメイン(タンパク質)」参照。2)生物分類上、最上位に置かれる階層。「ドメイン(生物分類)」参照。

ドメイン(生物分類)(どめいん(せいぶつぶんるい)、domain (biological classification))

生物分類において、かつて最上位層とされていた界(kingdom)の更に上に設けられた、最上位の階層。カール・ウーズが3ドメイン説(1990)で提唱したもので、真正細菌、古細菌、真核生物の3ドメインがある。

トランスファーRNA(とらんすふぁーあーるえぬえー、transfer RNA)

→「tRNA」参照。

tRNA(とらんすふぁーあーるえぬえー、tRNA)

運搬RNAとも呼ばれる。

トランスフェラーゼ(とらんすふぇらーぜ、transferase)

→「転移酵素」参照。

トランスフェリン(とらんすふぇりん、transferrin)

トランスポゾン(とらんすぽぞん、transposon)

細胞ゲノム内を移動することができる塩基配列。狭義ではDNA配列が直接移動するもののみを指すが、広義では一旦RNAに転写され別の場所に逆転写されて移動するレトロポゾンも含む。遺伝子の改変を促し、生物の進化にも関わってきたと考えられる。

鳥インフルエンザ(とりいんふるえんざ、avian influenza)

A型インフルエンザウイルスが鳥類に感染して起きる感染症。

トリオース(とりおーす、)

炭素原子を3つ持つ単糖類。グリセルアルデヒド、ジヒドロキシアセトンがこれに含まれる。

トリオースリン酸イソメラーゼ(とりおーすりんさんいそめらーぜ、triose phosphate isomerase)

→「三炭糖リン酸異性化酵素」参照。

クタネウム(とりこすぽろん くたねうむ、Trichosporon cutaneum)

夏型過敏性肺炎を引き起こす真菌(カビ)類。湿気の多い、浴場、台所、空調機などに繁殖する。

トリパノソーマ(とりぱのそーま、trypanosome)

ヒトやウシなどに寄生してアフリカ睡眠病の原因となる原虫。鞭毛を持つ原生生物の一種。ツェツェバエの媒介によって感染する。

トリプシン(とりぷしん、trypsin)

プロテアーゼ(蛋白質分解酵素)の一種。中間切断型蛋白質分解酵素(エンドペプチダーゼ)で、ポリペプチド鎖中のリジンおよびアルギニン残基のカルボキシル末端側を切断する。消化酵素として働く他、他の酵素前駆体を限定的に分解して活性化させる働きもある。EC番号は3.4.21.4。

トリプトファン(とりぷとふぁん、tryptophan)

タンパク質を構成する20種のアミノ酸の1つ。中性疎水性側鎖アミノ酸に分類される。側鎖にインドール環を持つ芳香族アミノ酸の一つで、ヒトの必須アミノ酸。略号はTrp、W。

TolC(とるしー、TolC)

トレハロース(とれはろーす、trehalose)

グルコース2分子が1,1グリコシド結合でつながった2糖。クマムシなどが休眠状態(クリプトビオシス)に入って環境に抵抗する際、グルコースをトレハロースに変えて蓄積する。

TrEMBL(とれんぶる、TrEMBL)

→「UniProt」参照。

トロポニン(とろぽにん、troponin)

トロポミオシン(とろぽみおしん、tropomyosin)

トロンビン(とろんびん、thrombin)