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用語解説か行

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(か、family (taxonomy))

生物分類階層の一つ。属(genus)の上層、目(order)の下層。

(かい、kingdom)

生物分類階層の一つ。かつては最上位の階層とされていたが、3ドメイン説などではドメインの次の階層となる。門(phylum, division)の上層。

ガイドRNA(がいどあーるえぬえー、guide RNA)

誘導RNA。

解糖(かいとう、glycolysis)

グルコース(ぶどう糖)を分解してエネルギーを得る代謝経路。細胞質で行われ、多くの生物に広く用いられている。この反応による分解は不完全で、完全に分解してより多くのエネルギーを取り出すには、酸化的な別の過程(クエン酸回路、電子伝達系)が続いて用いられる。

解糖系(かいとうけい、glycolysis)

→「解糖」参照。

外毒素(がいどくそ、exotoxin)

細菌類が産生し菌体外に分泌される毒性物質の総称。主成分は蛋白質。

概日リズム(がいにちりずむ、circadian rhythm)

海馬(かいば、hippocampus)

大脳の側頭葉から突出する大脳辺縁系の一部。原皮質(古皮質)に属し、学習、記憶、空間認識などに関わるとされている。複数形はhippocampi。

核酸塩基(かくさんえんき、nucleobase)

核酸(DNAとRNA)を構成する塩基成分で、構造からプリン塩基とピリミジン塩基の2つに分けられる。前者にはアデニン(A)とグアニン(G)、後者にはシトシン(C)、チミン(T)、ウラシル(U)が含まれる。DNAにはATGCが、RNAにはAUGCが用いられる。AとTまたはU、GとCがそれぞれ水素結合により塩基対を形成する。

角質(かくしつ、keratin)

→「ケラチン」参照。

核相(かくそう、nuclear phase)

獲得免疫(かくとくめんえき、adaptive immunity)

免疫機構の一種で、脊椎動物のみに見られる。最初の反応は自然免疫に比べて遅いが、抗原の内容を記憶し、次回以降その抗原に対しては迅速に反応できる。獲得免疫には細胞性免疫と体液性免疫の2種類がある。

下垂体(かすいたい、pituitary gland)

→「脳下垂体」参照。

加水分解酵素(かすいぶんかいこうそ、hydrolase)

加水分解反応を触媒する酵素の総称。EC番号の第3群に属する。

風邪ウイルス(かぜういるす、common cold virus)

→「ライノウイルス」参照。

カタラーゼ(かたらーぜ、catalase)

過酸化水素を水と酸素に分解する反応を触媒する酵素。有害な活性酸素を取り除くのに貢献している。EC番号は1.11.1.6。ヒトの場合、この酵素の遺伝子座は11番目の染色体のp13。

カテキン(かてきん、catechin)

カテニン(かてにん、catenin)

カテニン(かてにん、catenin)

果糖(かとう、fruit sugar)

→「フルクトース」参照。

カドヘリン(かどへりん、cadherin)

動物組織において細胞間接着を仲介するタンパク質の一種。機能にカルシウムイオンが関与することからその名がある。今月の分子99番で紹介されている。

カフェイン(かふぇいん、caffeine)

コーヒー、茶類などに含まれるアルカロイド。覚醒作用や利尿作用がある。

カプシド(かぷしど、capsid)

ウイルスの遺伝物質を覆っているタンパク質の殻。らせん形や正二十面体の形状をしているものが多い。いくつかのタンパク質が集合して構成されている。

鎌形赤血球症(かまがたせっけっきゅうしょう、sickle cell disease)

ヘモグロビンの構造異常を伴う遺伝性疾患。ヒト11番染色体に含まれるヘモグロビンβサブユニットの遺伝子が変異し、6番残基がグルタミン酸からバリンに変わった結果、通常のヘモグロビンAではなく、ヘモグロビンSができる。ヘモグロビンSは低酸素圧下では不溶化して線維を形成し、赤血球を鎌形に変形させる。溶血による貧血や血管閉塞などを引き起こす。常染色体劣勢遺伝をし、ホモ接合体の場合重度の貧血症となるが、ヘテロ接合体の場合低酸素状態の場合にのみ発症する。マラリアに抵抗性を持つため、アフリカを中心にこの遺伝子を持つ者が比較的見られる。

鎌形赤血球貧血(かまがたせっけっきゅうひんけつ、sickle cell anemia)

→「鎌形赤血球症」参照。

CAM植物(かむしょくぶつ、CAM plant)

光合成の炭素固定過程としてカルビン回路の外に、二酸化炭素を濃縮して貯蔵するCAM回路も持つ植物。二酸化炭素や水は夜間に取り込んで貯蔵し、昼間は気孔を開けず貯蔵化合物を用いて炭素固定を行う。乾燥耐性の強い植物。

カルビン回路(かるびんかいろ、Calvin cycle)

光合成反応の一部。光化学反応によって得られたNADPHとATPを用いて、二酸化炭素を糖に変換する炭素固定を行う反応回路。

カルビン・ベンソン回路(かるびんべんそんかいろ、Calvin-Benson cycle)

→「カルビン回路」参照。

カルボキシル末端(かるぼきしるまったん、carboxyl terminal)

ポリペプチド鎖の一端で、カルボキシル基が遊離している側。C末端とも言う。タンパク質のアミノ酸配列(一次構造)表記では一番最後に位置する。

カルモジュリン(かるもじゅりん、calmodulin)

細胞内のカルシウムイオン(Ca2+)濃度によって制御されるカルシウム結合タンパク質の一種。さまざまな場所に存在し、他のタンパク質に結合して酵素活性や膜輸送タンパク質の活性を制御する。

(がん、cancer)

生体を構成する細胞自体から生じた、自立的な過剰増殖を示す上皮性細胞の集合体(腫瘍)のうち、分化の程度が低くて増殖が速く、浸潤や転移によって拡大する性質を持つ悪性のもの。遺伝子の損傷などによって起こる。

肝炎ウイルス(かんえんういるす、hepatitis virus)

肝臓の炎症性疾患を引き起こすウイルスの総称。

桿菌(かんきん、rod-shaped bacteria)

長円状の形をした細菌。複数形はbacilli。

ガングリオシド(がんぐりおしど、ganglioside)

1つ以上のシアル酸が結合した糖脂質。細胞膜の構成要素の1つであり、特に神経細胞の細胞膜で豊富に見られる。

幹細胞(かんさいぼう、stem cell)

環状AMP(かんじょうえーえむぴー、cyclic AMP)

アデニル酸シクラーゼによってATPから作られるヌクレオチド。細胞表面の受容体に対する刺激がきっかけとなって産生される。細胞内信号伝達物質として作用する。

環状DNA(かんじょうでぃーえぬえー、circular DNA)

両端が結合して環状の構造を取るDNA鎖。原核生物やプラスミドに見られる。

感染症(かんせんしょう、infection)

キイロショウジョウバエ(きいろしょうじょうばえ、Drosophila melanogaster)

双翅目(Diptera)ショウジョウバエ科(Drosophilidae)に属する小型のハエ。黄色猩々蝿(学名 Drosophila melanogaster)。染色体数は8。性決定様式はXY式。果実などを食料とする。生物学の様々な分野でモデル生物として用いられる。

稀神経膠細胞(きしんけいこうさいぼう、oligodendrocyte)

脊椎動物の中枢神経系に見られるグリア細胞の一種で、神経細胞の軸索の周りにミエリン鎖やを形成する。

基底膜(きていまく、basal lamina)

上皮とその下にある結合組織との間にある薄膜。

希突起グリア細胞(きとっきぐりあさいぼう、oligodendrocyte)

→「稀神経膠細胞」参照。

キナーゼ(きなーぜ、kinase)

ATPなどのヌクレオチド3リン酸をリン酸供与体として他の分子にリン酸基を転移する酵素の総称。EC 2.7群。

キノン(きのん、quinone)

キモトリプシン(きもとりぷしん、chymotrypsin)

偽薬(ぎやく、placebo)

薬の外見をしているが、有効成分が含まれない偽物の薬。本物の薬と、効果や安全性を比較するために用いられる。有効成分を含まないにもかかわらず、患者が薬と信じ込むことによって治療効果(偽薬効果、プラセボ効果)が出ることもある。

逆転写酵素(ぎゃくてんしゃこうそ、reverse transcriptase)

RNAをゲノムとして持つウイルスが宿主細胞内でDNAを合成する反応を触媒する酵素。EC番号は2.7.7.49。

逆平行(ぎゃくへいこう、antiparallel)

2つの鎖の相対的配置の1つ。一方の鎖の方向が、もう一方の鎖と逆になっているもの。DNAの二重らせんで見られる他、タンパク質の二次構造でも見られる。

CATH(きゃす、CATH)

タンパク質の構造を階層的に分類したデータベース。名称は4つの主要分類階層(Class、Architecture、Topology、Homologous superfamily)の頭字語。イギリスのUCL(University College London)で運営されている。 http://www.cathdb.info/

GAP(ぎゃっぷ、GAP)

→「GTPアーゼ活性化タンパク質」参照。

キャップシド(きゃっぷしど、capsid)

→「カプシド」参照。

球菌(きゅうきん、coccus)

球形の細菌。複数形はcocci。

急性灰白髄炎(きゅうせいかいはくずいえん、poliomyelitis)

ポリオウイルス(Poliovirus)によって引き起こされる感染性疾患。初期症状は発熱などの風邪ににた症状だが、筋肉や中枢神経系が侵されることがある。

狂牛病(きょうぎゅうびょう、mad cow disease)

→「牛海綿状脳症」参照。

京都遺伝子ゲノム百科事典(きょうといでんしげのむひゃっかじてん、Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes)

ゲノムと生命システムをつなぐ情報源開発を目指し、京都大学化学研究所の金久實教授らのグループによって1995年に開始されたデータベースプロジェクト。略称KEGG。URLは http://www.kegg.jp/

極低温電子顕微鏡(きょくていおんでんしけんびきょう、cryo electron microscope)

キラーT細胞(きらーてぃーさいぼう、killer T cell)

→「細胞傷害性T細胞」参照。

キラリティ(きらりてぃ、chirality)

互いに鏡像関係にある立体異性体(エナンチオマー、対掌体)を持つ性質。

キラル中心(きらるちゅうしん、chiral center)

→「不斉中心」参照。

筋萎縮性側索硬化症(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう、amyotrophic lateral sclerosis)

運動神経細胞が死んでいくことにより全身の筋肉が萎縮し衰えてしまう神経変性疾患。日本では特定疾患(難病)に指定されている。著名な患者の一人の名前から、ルー・ゲーリッグ病(Lou Gehrig's disease)とも呼ばれる。詳しい発症原因は分かっていないが、一部は超酸化物不均化酵素(SuperOxide Dismutase、SOD)の遺伝子異常が関与していると考えられている。ICD-10のIDはG12.2]。

近位尿細管(きんいにょうさいかん、proximal convoluted tubule)

筋小胞体(きんしょうほうたい、sarcoplasmic reticulum)

筋組織(きんそしき、muscle tissue)

菌類(きんるい、fungus)

→「真菌類」参照。

グアニンヌクレオチド交換因子(ぐあにんぬくれおちどこうかんいんし、guanine nucleotide exchange factor)

GTP結合タンパク質に結合して活性化させるタンパク質。GTP結合タンパク質に結合しているGDPを解放し、新たにGTPと結合できるようにする働きを持つ。逆に不活性化させる働きを持つのがGTPアーゼ活性化タンパク質(GAP)。

グアノシン5’−3リン酸(ぐあのしんごだっしゅさんりんさん、guanosine 5'-triphosphate)

→「GTP」参照。

クエン酸回路(くえんさんかいろ、citric acid cycle)

好気的生物がエネルギーを得るために行う代謝経路の一部。摂取した有機物に由来するアセチル基を酸化してエネルギーを取り出し、副産物として二酸化炭素と水ができる。真核生物細胞ではミトコンドリア内で行われる。

クエン酸合成酵素(くえんさんごうせいこうそ、citrate synthase)

クッシング症候群(くっしんぐしょうこうぐん、Cushing's syndrome )

副腎皮質ホルモンの一つである糖質コルチコイドの分泌が過剰となることによって生じる疾患。主症状は肥満、筋力低下、高血圧、糖尿病様症状、骨粗鬆症など。副腎または下垂体の異常が要因となる。

クマムシ(くまむし、water bear)

緩歩動物門(Tardigrade)に属する生物。無代謝の休眠状態(クリプトビオシス)を取ることにより、乾燥、高温、低温、圧力、放射線などの環境抵抗への強い耐性を示す。

組替え(くみかえ、recombination)

切断されたDNAが再び結合される時、異なるDNA分子と結合されることによって起こる、遺伝子の組み合わせが入れ変わる現象。減数分裂中の染色体乗り換えによっても組替えは起こる。

CryoEM(くらいおいいーえむ、CryoEM)

→「極低温電子顕微鏡」参照。

クライオ電子顕微鏡(くらいおでんしけんびきょう、cryo electron microscope)

→「極低温電子顕微鏡」参照。

クラス(くらす、class)

1)「クラス(構造分類)」参照。 2)「」参照。

クラス(構造分類)(くらす(こうぞうぶんるい)、class (structural classification))

SCOP(タンパク質の構造分類)の分類階層の一つ。

クラスリン(くらすりん、clathrin)

エンドサイトーシスによる細胞内への物質取り込みに関わるタンパク質。H鎖とL鎖の2種類のサブユニットから構成される。各サブユニットが3つずつ集まった三脚状の構造(トリスケリオン)が細胞膜の内側(細胞質側)に集まって、籠状のでっぱった構造を形成する。

クラスリン被覆小胞(くらすりんひふくしょうほう、clathrin coated vesicle)

クラスリンなどのタンパク質によって形成される細胞内の小胞。エンドサイト−シスによる細胞内への物質取り込みの過程において形成される。これからクラスリンが取り除かれてエンドソームとなる。

グラム陰性菌(ぐらむいんせいきん、Gram-negative bacteria)

グラム染色によって紫色に染まらず赤色に見える細菌類。細胞壁は比較的薄く(約10nm)、多くは外層にリポ多糖を持つ。この層を損傷させない限り、そのままではリソチーム感受性がない。大腸菌、サルモネラ菌、赤痢菌などがこれに含まれる。

グラム染色(ぐらむせんしょく、Gram-staining)

細菌類を染色する方法の1つ。この方法によって細菌類は大きく2種類(グラム陽性菌とグラム陰性菌)に大別される。うまく染まらないグラム不定菌もあるが、菌体の構造や他の菌との類縁関係からグラム陽性菌に分類されている。

グラム陽性菌(ぐらむようせいきん、Gram-positive bacteria)

グラム染色によって紫色に染まる細菌類。比較的厚い細胞壁(15〜80nm)を持つが、外層にリポ多糖を欠くことが多く、リソチーム感受性が高い。ブドウ球菌、連鎖球菌、枯草菌などがこれに含まれる。

クランビン(くらんびん、crambin)

グリア細胞(ぐりあさいぼう、glial cell)

神経組織における、神経細胞以外の細胞の総称。神経細胞の固定や絶縁の他、神経細胞の働きを助ける様々な役割を持つ。稀突起膠細胞、星状膠細胞、小膠細胞、鞘細胞などの種類がある。

グリークキーモチーフ(ぐりーくきーもちーふ、Greek key motif)

グリコーゲン(ぐりこーげん、glycogen)

動物の糖貯蔵に用いられる多糖。D-グルコースがα-1,4グリコシド結合でつながった糖鎖が、グルコース残基8〜10個程度ごとにα-1,6結合で別の糖鎖がつながり多分岐網状の構造をとる。

グリコシド結合(ぐりこしどけつごう、glycosidic bond)

グリコシル化(ぐりこしるか、glycosylation)

1つ以上の糖をタンパク質や脂質に付加する反応過程。

グリシン(ぐりしん、glycine)

タンパク質を構成する20種のアミノ酸の1つ。その中では唯一不斉炭素を持たない。略号はGly、G。

クリスタリン(くりすたりん、crystallin)

眼球水晶体の主要成分となっている構造タンパク質。

グリセルアルデヒド3-リン酸(ぐりせるあるでひどさんりんさん、glyceraldehyde-3-phosphate)

解糖系中間産物の一つ。

グリセルアルデヒド3-リン酸脱水素酵素(ぐりせるあるでひどさんりんさんだっすいそこうそ、glyceraldehyde-3-phosphate dehydrogenase)

解糖系反応経路に関わる酵素の一つ。グリセルアルデヒド3-リン酸、NAD+、およびリン酸から1,3-ビスホスホグリセリン酸、NADHおよび水素イオンを生じる反応を触媒する。略称GAPDH。

クリプトビオシス(くりぷとびおしす、cryptobiosis)

生物が代謝をほぼ停止した休眠状態のこと。体内にトレハロースを蓄積し、乾燥などの厳しい環境に対応するために行う。これを行う生物として、クマムシなどが知られる。

グルカゴン(ぐるかごん、glucagon)

膵臓のランゲルハンス島α細胞から分泌されるペプチドホルモンの一種。29アミノ酸残基で構成される。血糖値が下がり、糖分が必要となった時に分泌され、肝細胞に作用してグリコーゲンの分解を促し、血糖値を増加させる。

グルカン(ぐるかん、glucan)

グルコース(ぶどう糖)を構成単位とする多糖の総称。グルコース間の結合様式の違いによる様々な種類が存在する。α-1,4結合によるアミロース、α-1,4とα-1,6結合によるグリコーゲン、β-1,4結合によるセルロースなどが挙げられる。

グルコース(ぐるこーす、glucose)

6つの炭素を持つ単糖(6炭糖)で、生命の代謝において主要な役割を果たす。生体内の貯蔵は多量化して行われ、動物ではグリコーゲンが、植物ではでんぷんが主に用いられる。

グルコース6-リン酸(ぐるこーすろくりんさん、glucose-6-phosphate)

解糖系中間産物の一つ。ヘキソキナーゼ(hexokinase)の働きによってATPのリン酸がグルコース(glucose)に転移されてできる。略称G6P。

グルコース6-リン酸異性化酵素(ぐるこーすろくりんさんいせいかこうそ、glucose-6-phosphate isomerase)

解糖系酵素の一つ。グルコース6-リン酸をフルクトース6-リン酸に異性化する可逆反応を触媒する。リン酸グルコース異性化酵素、PGI。

グルココルチコイド(ぐるここるちこいど、glucocorticoid)

→「糖質コルチコイド」参照。

グルタミン(ぐるたみん、glutamine)

タンパク質を構成する20種のアミノ酸の1つ。中性極性側鎖アミノ酸に分類される。略号はGln、Q。

グルタミン酸(ぐるたみんさん、glutamic acid)

タンパク質を構成する20種のアミノ酸の1つ。酸性極性側鎖アミノ酸に分類される。略号はGlu、E。

クレアチン(くれあちん、creatine)

クレアチンキナーゼ(くれあちんきなーぜ、creatine kinase)

クレアチンリン酸化酵素(くれあちんりんさんかこうそ、creatine kinase)

→「クレアチンキナーゼ」参照。

クレブス回路(くれぶすかいろ、Krebs cycle)

→「クエン酸回路」参照。

グレリン(ぐれりん、ghrelin)

胃から分泌されるペプチドホルモンで、成長ホルモンの分泌促進や、食欲増進の作用を持つ。また心機能を改善させる作用もある。1999年12月に国立循環器病センターの児島・寒川らによって発見された。28個のアミノ酸で構成され、3番目のセリンがn-オクタン酸によってアシル化修飾された独特の構造を持つ。語句の由来は成長(grow)を意味する印欧基語ghre。

クロイツフェルトヤコブ病(くろいつふぇるとやこぶびょう、Creutzfeldt-Jakob disease)

黒鯛(くろだい、black sea bream)

スズキ目(Perciformes)タイ科(Sparidae)に属する硬骨魚類の一種。東アジア沿岸部に生息し食用とされる。チヌとも呼ばれる。

グロブリン(ぐろぶりん、globulin)

動植物に広く存在する蛋白質グループの総称。一般にアミノ酸を一様に含み、弱酸性を示す。アルカリ性または中性の希薄な塩類溶液に溶け、熱で凝固する。血漿中に見られる血清グロブリン、フィブリノーゲン、牛乳中のβ-ラクトグロブリン、水晶体中に見られるクリスタリンなどがある。血清グロブリンのγ分画と一部のβ分画は抗体を含み、免疫機構に関係する。

クロマチン(くろまちん、chromatin)

染色質とも言う。DNAとヒストンなどのタンパク質が複合した構造体で、真核生物では核の中に、原核生物では核様体の中に見られる。細胞分裂のM期には、更に折り畳まれて染色体になる(染色体凝縮)。

クロロフィル(くろろふぃる、chlorophyll)

→「葉緑素」参照。

血液(けつえき、blood)

動物の体液の一種で,酸素や栄養分の体内各部への供給、二酸化炭素や老廃物の回収、免疫機能などの役割を持つ。赤血球、白血球、血小板、血漿などから構成されている。

血液凝固因子(けつえきぎょうこいんし、blood coagulation factor)

血液の凝固過程に関わる物質の総称。フィブリノーゲン、プロトロンビンなど。

結核菌(けっかくきん、Mycobacterium tuberculosis)

マイコバクテリウム属(Mycobacterium)に属する好気性の真正細菌。結核を引き起こす。

血球(けっきゅう、blood cell)

血液中にみられる遊離細胞の総称。呼吸色素を持つ赤血球とそれ以外の白血球に大別できる。

KEGG(けっぐ、KEGG)

→「京都遺伝子ゲノム百科事典」参照。

結合組織(けつごうそしき、connective tissue)

隙間を埋めたり、構造を維持したりする役割を持つ組織の総称。細胞間隙に多くの細胞間物質が見られる。骨、軟骨、血液などが含まれる。

血漿(けっしょう、blood plasma)

血液の液性部分。脊椎動物では、新鮮な全血から血球などの有形成分を除去したものに当たる。

血小板(けっしょうばん、platelet)

血球の一種で、骨髄の巨大核細胞から細胞質がちぎれてできる。血液凝固に関わる。

血清(けっせい、serum)

血液から凝固成分を取り除いた部分。概ね血漿からフィブリノーゲンを除いた部分に当たる。

血清アルブミン(けっせいあるぶみん、serum albumin)

血清中に最も多く含まれる蛋白質。血液浸透圧の維持、物質運搬、組織へのアミノ酸供給など様々な役割を持つ。肝臓で合成される。

ケトース(けとーす、ketose)

ケモカイン(けもかいん、chemokine)

サイトカインの一種で、細胞の移動誘導に関わる。多くの場合4つのシステイン残基を持ち、ジスルフィド結合を結合している。

ケラチン(けらちん、keratin)

皮膚細胞の最外側に形成される毛髪、羊毛、羽毛、角、爪、蹄などの主成分となる構造タンパク質の1つ。生物体の保護の役割をする。他のタンパク質に比べてシステインの含有量が高く、システイン同士がジスルフィド結合を形成することにより硬い構造を実現している。

原核生物(げんかくせいぶつ、prokaryote)

原子質量単位(げんししつりょうたんい、Dalton)

→「ダルトン」参照。

減数分裂(げんすうぶんれつ、meiosis)

コイ(こい、carp)

コイ科(Cyprinidae)コイ属(Cyprinus)に属する魚類。学名Cyprinus carpio。

コイルドコイル(こいるどこいる、coiled-coil)

タンパク質の構造ドメイン(超二次構造)の一種。複数のαらせんがよりあわさって二重コイル構造をとったもの。

(こう、class (taxonomy))

生物分類階層の一つ。門(phylum, division)の下、目(order)の上。

光合成(こうごうせい、photosynthesis)

鉱質コルチコイド(こうしつこるちこいど、mineralocorticoid)

副腎皮質から分泌される副腎皮質ホルモンの一つ。水と電解質の代謝制御に関わる。腎臓の遠位尿細管に作用してナトリウムイオンと水分の再吸収、およびカリウムイオンの排出を促進する。

甲状腺(こうじょうせん、thyroid)

甲状腺ホルモン(こうじょうせんほるもん、thyroid hormone)

合成酵素(ごうせいこうそ、synthesizing enzyme)

物質合成反応を触媒する酵素の総称。発エネルギー反応と共役して触媒するシンセターゼ(EC番号第6群)と、共役を伴わないシンターゼ(EC番号第4群)がある。

後生生物(こうせいせいぶつ、Metazoa)

いわゆる動物のこと。

抗生物質(こうせいぶっしつ、antibiotic)

微生物の生育を抑制または停止させる物質。特定の微生物や植物から生産されることが多い。ペニシリンやストレプトマイシンなどが知られている。

構造ドメイン(タンパク質)(こうぞうどめいん(たんぱくしつ)、structural domain (protein))

タンパク質分子の3次構造(立体構造)において、立体的にまとまった部分領域のこと。大きなタンパク質分子は、いくつかのドメインで構成されていることが多く、ドメイン間は柔軟性の高いポリペプチド鎖でつながれている。

構造モチーフ(こうぞうもちーふ、structural motif)

タンパク質の構造において、二次構造がくみ合わさってできた部分構造単位。超二次構造。

腔腸動物(こうちょうどうぶつ、Coelenterata)

イソギンチャク、サンゴ、クラゲなどを含む刺胞動物(Cnidaria)と、クシクラゲなどを含む有櫛動物(Ctenophora)とを含む動物群の総称。

口蹄疫(こうていえき、foot-and-mouth disease)

口蹄疫ウイルス(こうていえきういるす、foot-and-mouth disease virus)

後天性免疫不全症候群(こうてんせいめんえきふぜんしょうこうぐん、acquired immunodeficiency syndrome)

ヒト免疫不全ウイルス(Human Immunodeficiency Virus, HIV)によって引き起こされる感染症。免疫機構が破壊され、ニューモシスチス肺炎、カポジ肉腫などの日和見感染による諸症状を呈する。

高尿酸血症(こうにょうさんけっしょう、hyperuricemia )

血中の尿酸濃度が7.0mg/dl以上である状態で、痛風を発症する危険が高いとされる。男性に多い。

好熱菌(こうねつきん、thermophile)

酵母(こうぼ、yeast)

本来は生活環の大半を単細胞で過ごす真菌類の総称だが、実際はその中の一種で、パンの製造などに使われるパン酵母(Saccharomyces cerevisiae)を指していることが多い。

後方鞭毛生物(こうほうべんもうせいぶつ、)

→「オピストコンタ」参照。

GO(ごー、GO)

→「遺伝子オントロジー」参照。

コード(こーど、code)

遺伝子が、タンパク質のアミノ酸配列を指示していること。遺伝子がタンパク質をコードする。

古細菌(こさいきん、archaea)

原核生物(prokaryote)に含まれる生物群の1つ。真正細菌、真核生物とともに生物界を三分するドメインの1つを構成する。archaea (archea) は複数形で、単数形はarchaeon (archeon)。

枯草菌(こそうきん、Bacillus subtilis)

自然界でごく普通にみられるグラム陽性、絶対好気性の真正細菌。納豆の製造に使われる納豆菌は枯草菌の亜種。

コダカアカイエカ(こだかあかいえか、Culex tritaeniorhynchus)

双翅目(Diptera)カ科(Culicidae)イエカ属(Culex)に属する昆虫。日本脳炎ウイルス(Japanese encephalitis virus)を媒介する蚊。

五単糖(ごたんとう、pentose)

→「ペントース」参照。

骨粗鬆症(こつそしょうしょう、osteoporosis)

骨の密度が低下して脆くなる代謝性骨疾患。破骨細胞による骨組織からのCaイオン放出量が、骨芽細胞による骨生成量を上回ることによって生じるもので、前者を促す副腎皮質ホルモンが過剰となること(クッシング症候群)や、骨を保護しているエストロゲンの分泌原因が一因となる。

コドン(こどん、codon)

アミノ酸配列を指示する、連続した3つのヌクレオチドのこと。DNAまたはmRNAに含まれ、アミノ酸とコドンとの対応はほとんどの生物で共通している。

コノトキシン(このときしん、conotoxin)

イモガイ(芋貝)が作り出す神経毒。数十個のアミノ酸で構成されるペプチドで、アセチルコリン受容体やイオンチャネルに作用することで毒性を発揮する。抗毒血清はなく、人体に入ると危険であるが、鎮痛剤として利用される。

コラーゲン(こらーげん、collagen)

細胞外マトリックスや結合組織によく見られる繊維状のタンパク質で、グリシンとプロリンの含有率が高い。左巻きらせん構造をとるペプチド鎖が3本集まって巻き付き合い、トロポコラーゲンと呼ばれる右巻き三重らせん構造をとるものが多い。

コリン(こりん、choline)

ゴルジ体(ごるじたい、golgi body)

真核生物細胞に見られる細胞内小器官の1つ。扁平な袋状の膜が積み重なった構造をしている。小胞体から輸送されたタンパク質や脂質の修飾や並べ替えを行う。

コルチコステロイド(こるちこすてろいど、corticosteroid)

→「副腎皮質ホルモン」参照。

コルチゾン(こるちぞん、cortisone)

副腎皮質で生合成される糖質コルチコイドの一種。IUPAC名は、17α,21-ジヒドロキシ-4-プレグネン-3,11,20-トリオン。

コルチゾン過剰症(こるちぞんかじょうしょう、Cushing's syndrome)

→「クッシング症候群」参照。

コルヒチン(こるひちん、colchicine)

ユリ科のイヌサフランの種子や根茎に含まれるアルカロイド。リュウマチや通風の治療薬として用いられる他、細胞分裂時に染色体の倍加を誘発する性質を利用して植物の品種改良や種なしスイカ作りにも用いられる。毒性も強い。これらの作用は、微小管の主要蛋白質であるチューブリンの作用を阻害することによってもたらされる。

コレステロール(これすてろーる、cholesterol)

コレラ(これら、cholera)

根粒菌(こんりゅうきん、rhizobia)

主にマメ科植物の根に根粒を形成して共生し、空中窒素固定を行う土壌細菌。Rhizobium、Bradyrhizobium、Azorhizobium、Sinorhizobium、Mesorhizobiumなどの属に属する。