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タンパク質入門

タンパク質とは?

タンパク質は、生物の身体を作ったり、あるいは色々な化学反応を助けたりしている物質です。実に多くの種類があり、また同じ働きをするタンパク質でも、生物の種類(例えばヒトとネズミ)によって微妙に異なります。

物理的にはアミノ酸と呼ばれる有機酸が数多く一列に繋がったものです。いわゆる遺伝子は、ほとんどの場合このアミノ酸(20種類が使われます)の並び方を決めています。 つまり、タンパク質の設計図のようなものです。この設計図をもとにタンパク質が作られてはじめてその遺伝子は意味をもつのです。

蛋白質のかたちとはたらき

大阪大学蛋白質研究所の中村春木教授による全般的な解説「蛋白質のかたちとはたらき」も参考にしてください。

タンパク質、たんぱく質、蛋白質?

PROTEINS の名称としては、「蛋白質」が、意味的にも正しいものです。「蛋」は、「皮蛋(ピータン)」の文字にもありますように、「たまご」という意味であり、「蛋白」はPROTEINSを主成分とする「卵白」に由来 する文字です。このことから、私たちの研究所は 「大阪大学蛋白質研究所」 と称し、また、 日本蛋白質科学会 という学術団体の学会名称でも漢字が用いられています。

しかし「蛋」という文字は、JIS第一水準には入っているものの、常用漢字にも人名漢字にも加わっていないため、新聞等では「たんぱく質」と、かな混じり文とされて表記されることが多くなっています。私たちの研究所も、独立行政法人化される以前は、法令に表記される関係上「大阪大学たんぱく質研究所」との表記が、法令上の正式名称とされてきていました。

一方、生命科学分野において日本国内の代表的な辞典である「生化学事典(東京化学同人)」では、以前から「タンパク質」というカタカナ混じりの表記がなされており、これがこの分野における表記の慣例となっています。しかし、カタカナ表記は、通常は欧米の言葉を記す場合に用いられるものであり、当用漢字、人名漢字にない文字をカタカナで表記することについての疑問を投げかける人もおります。

まとめると、「蛋」という漢字が、常用漢字あるいは人名漢字となっていないために表記の混乱が起きている、ということになります。